美容室でヘアカラーをされたことがある方が大半だと思いますが・・・
以前お客様からこんなことを言われました。
美容室でカラーする時に、見本（カラーチャート）を見せてもらったことがない
あぁ・・・確かに。。。
僕もお客様に見せないとこがありますね。
なんで美容師はカラーチャートを見せないのか？
実は理由は様々なのですが・・・
- カラーチャートを見ても分かりづらい
- カラーチャートと全く同じにはならない
- リタッチ（根元のカラー）のみの場合
- カラーチャートが多すぎる
という４つが挙げられるかと思います。
カラーチャートを見ても分かりづらい
まず１つ目として、こちらをご覧下さい。
この小さな毛束だけを見て、自分の頭に乗っている髪の毛が全てこの色になるのを想像しにくいですよね？
色味は明るさにもよりますが、実際に同じ色になっても想像していたよりも暗かったり、明るかったりする場合があります。
僕達美容師は毎日見ているので、さすがに分かっていますが、一般の方だとかなり分かりづらいかと思います。
カラーチャートと全く同じにはならない
２つ目の理由。
カラーチャートは色の見本です。
見本なので、同じ薬剤で染めても全く同じ色になることは少ないです。
- 髪質が硬い方、柔らかい方、赤みが強い方、黄色みが強い方など様々な髪質
- さらに、染める前の明るさや髪に残っている前回のカラーの色素（残留ティント）の影響。
- 縮毛矯正毛やデジタルパーマなどの施術履歴による影響。
様々なモノが絡み合ってヘアカラーの調合を変えていきます。
全く同じになるということは稀です。
リタッチ（根元のカラー）のみの場合
３つ目の理由は、リタッチと呼ばれる根元のカラーのみの場合です。
基本的にリタッチの場合は前回染めている根元付近の明るさに合わせてカラーをします。
カラーチャートを見せても、根元のみの場合は関係ありませんよね？
カラーチャートが多すぎる
最後の理由は・・・
サロンによりますが、カラーのチャートが多すぎる場合があります。
Lissもまさにそうです。
カウンセリングの最初の段階で
色見本みたいの見せてもらえますか？
とたまに言われることがあるのですが・・・
ファッションカラーのみでこの量です。
この中から自分で選ぶというのは至難の業かと。
なので見せる場合も、ある程度お客様のご要望などをお聞きした上で美容師側がある程度決めてからカラーチャートを見せたほうが逆に親切ですよね？
数回担当させていただいて、好みが分かってくれば僕はほぼカラーチャートを見せません。
初回は大体見せるかなと。
以上４つが美容師さんがカラーチャートを見せない理由かと思います。
見せたほうが親切な場合もあれば、見せることで分かりづらく困惑させてしまうので見せない場合もあります。
ケースバイケースということですね。
ぜひご参考までに。
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