美容室でカラーをする際に
何度も言いますが、
美容師は実は結構考えてカラーをしています。
なんで考えるか・・・それは
このカラー剤を使えば、髪質・ダメージ・明るさ問わず、全ての髪がこの色になります
ということがないのが一番の理由です。
同じカラー剤を使っても色が違う
答えとしては
髪質・ダメージ・色素などによって色が違ってしまうということです。
分かりやすく説明しますね。
カラーは絵の具と同じ、色の三原色の考え方です。
例えば
Aさん
赤味の少ない髪
Bさん
赤味が多い髪
ダメージレベルなどは同じと仮定して。
この2人に全く同じカラー剤で染めても、同じ色にならないんです。
なぜか?
- 元々の持っている色素量の違い
というのがこの場合一番大きいです。
赤味が少ないAさんは、赤があまりカラーの影響をださない
赤味の多いBさんは、赤がカラーに影響を出してくる
ということです。
ベースの色が違うことでカラーの結果はだいぶ変わってきます。
絵の具に似ている感覚です。
Aさんはピンク
Bさんは赤
と考えてもらった時に
同じ色を足しても同じ色になりませんよね?
違うけど、イメージ図
http://www.turner.co.jp/kousakukun/howto.html 参照
つまり
友達がアッシュで染めたらいい色になったので、アッシュで染めて欲しい
という要望があったりしますよね?
同じ色にするには、同じカラー剤・同じ配合で出来ることはほぼありません。
カラーはそんな単純じゃありません。
- 元々の色素
- ダメージレベル
- 前回のカラーで残っている色素
- 染まりやすい髪・染まりにくい髪
さらに上記の要素が根元・中間・毛先で変わっています。
同じお客様でも、髪の状態によってカラー剤を変えないと前回と同じ色は出せないです。
そりゃ考えますよね。
そういうことをしっかり考えてヘアカラーをすると
根元と毛先のカラー剤が全く違う色でも
仕上がり時には同じ色になっている
ということになります。
僕もアシスタントのときは不思議でしたw
例えばハイトーンプリンちゃんを暗くするとき
根元に緑系の9トーンのカラー剤
毛先にアッシュとブラウン6トーンのカラー剤
明るさも色も違うカラー剤
なんで?って思いつつも言われた通りにカラーを塗って流すと
同じ色になっている!!?
この瞬間に感動を覚えましたねw
奇跡かと思いましたw
これがプロなのか!
とw
今は自由にカラーを出せるので当たり前に思ってしまいますが
美容師は本当にいろんなことを考えてカラーを配合しています。
少しでもこういう記事を読んでくれた人が
美容師って髪のプロなんだな
と思っていただけると幸いです。