さて、火曜日です。
美容師向け記事いきましょう。
今回はこちら。
大正製薬がミノキシジルの作用メカニズムを研究成果にて発表
世界で薄毛治療に用いられているミノキシジルは、その発毛効果には未知の部分があるが、大正製薬は新規の作用メカニズムを発見した、と研究成果を2023年9月1日発表した。
研究成果①:ミノキシジルによる毛包周囲での毛細血管増加の可視化に成功
研究成果②:ミノキシジルは血管細胞に直接作用していることを確認神戸学院大学大学院薬学研究科の水谷健一特命教授と共同研究を実施する中で、ミノキシジルの新たな作用メカニズムを明らかにしたもので、国際研究皮膚科学会で発表した。
研究成果①
血管を可視化できる遺伝子改変マウスに5%ミノキシジルを約1か月間塗布し、皮膚血管の状態を顕微鏡下で観察しました。その結果、ミノキシジル塗布により、毛包周囲の毛細血管が増加しており、特に毛を作り出す司令塔とされ様々な発毛因子を分泌する毛乳頭細胞近傍の毛細血管密度が顕著に増加することが明らかになりました。毛の材料を作り出す大もとの細胞である毛包幹細胞が存在する、毛包バルジ領域周囲の毛細血管密度も増加し、毛包幹細胞に接触する毛細血管の割合も増加することを確認しました。これらのことから、ミノキシジルは血管を介して、毛包の幹細胞に影響を及ぼすという新規のメカニズムが示唆されました。
研究成果②
ヒト血管細胞を特殊なゲル上で培養すると、血管網を形成しますが、ミノキシジルを添加すると、血管網の形成が顕著に促進されることを確認いたしました。
このことから、ミノキシジルは血管の細胞へダイレクトに作用し、皮膚内部の血管網に影響を及ぼすことが示唆されました。
研究成果1、2の画像はこちら
ミノキシジルがちゃんと作用していることは分かりますね。
今後もっと研究されていくでしょうが、
「5%ミノキシジルを約1か月間塗布」
というのがどれくらいの量、箇所なのかも気になりますよね。
ぜひご参考に。