お客様から聞かれるシリーズです。
ということを聞かれまして。
こちらについて書いていきましょう。
髪の毛は熱で硬くなる
まずはご質問の答え。
髪は熱を加えると硬くなります。
これはタンパク質変性といいます。
美容師さんは全員聞いたことがあるでしょうが、一般の方は知らない方も多いでしょう。
タンパク質変性とは?
読んで字の如くですが・・・
タンパク質が変性してしまうことですよね。
変性とは性質が変わること。
分かりやすく言われているのが、
生卵に熱を加えると卵白の部分が白くなりますよね?
それです。
熱を加えることで、タンパク質が変性してしまいます。
ストレートアイロンやコテなどで熱を与えることで熱変性します。
もちろん、縮毛矯正・デジタルパーマも同じく熱変性します。
タンパク質変性が起きるデメリットは?
タンパク質変性を起こした髪の毛のデメリットは・・・
- 髪が硬くなる
- ダメージになる
- 毛先が白くなる
- ヘアカラーが綺麗に入らない
- 普通のパーマが綺麗にかからない
ととにかく良いことはないですよね。
何度でタンパク質変性が起きる?
髪の毛でタンパク質変性が起きる温度は
髪が乾いている状態だと約130度
髪が濡れている状態だと約60度
でタンパク質変性が起きます。
まぁまず、髪が濡れた状態でストレートアイロン・コテを使用することはありえないので割愛しましょう。
乾いた髪でも130度でタンパク質変性を起こしてしまうということは、コテとかの温度は130度以下がいい。
となるかもしれませんが、それもまた難しいですよね。
難しい理由としては
- コテ・ストレートアイロンによって130度に設定しても誤差がある(設定温度を超えていたり、達していなかったり)
- 130度でアイロンしても、髪の毛を挟む量や髪に当てている時間によって実際に髪に伝わる温度が違う
ということなどがあります。
1つ目の方はメーカーなどによるものですよね。
2つ目の方はそのまま。
スッと0.5秒当てるのと、5秒間当て続けるのでは伝わる温度が違います。
なので僕がお客様に伝えているのは140度。
温度が低すぎると取れてしまうし
高すぎると痛み、硬くなってしまいます。
140度で長時間当てずにサクッとアイロンしましょう。
タンパク質変性を起こした髪は戻せる?
はい、こちらも気になりますよね。
答えは不可能です。
生卵をゆで卵にすることはできますが
ゆで卵を生卵にすることは絶対にできませんよね?
理由は全く同じです。
ただし、熱で硬くなってしまった髪を少しでも柔らかくすることは可能です。
anbebeにも入っている成分ですが
乳酸、尿素
が熱で硬くなってしまった髪の毛を柔らかくしてくれます。
ただし、直るということはありません。
なので、タンパク質変性を起こさないようにすることが大事ですよね。
ぜひご参考にしてください。