火曜日があっという間ですね。
さて、今回はこちら。
花王がダメージレベルの違う髪全体を均一に覆う技術を開発
花王の「髪のキメ研究」
なめらかな指どおりの艶髪が注目されているが、花王は毛髪表面を均一な膜(ヴェール)で覆うことで、なめらかな指どおりを持続させる新しい技術を開発した。
同社が2022年7月22日発表した。
同社の「髪のキメ研究」で、髪全体をケアし、指どおり・毛流れを改善して髪のキメを整える技術という。なお、同研究の詳細は、「第88回SCCJ(日本化粧品技術者会)研究討論会(2022年7月22日、オンライン開催)」で発表した。
以下は同社の発表。
毛先だけでなく、髪全体をケアすることが重要
健康な毛髪は表面がキューティクルで覆われていますが、ダメージによってキューティクルの剥がれ(ダメージ毛)や消失(重度ダメージ毛)が起こります。今まで主流だった髪全体へのカラーリングでは、毛先に向かうほどダメージが大きい傾向でしたが、昨今インナーカラーなどが流行し、そのような髪では重度ダメージ毛が内側や顔周りにも発生し、髪全体にダメージレベルの異なる毛髪が混在することがわかりました(図1)。また、既存のトリートメントに使用されているケア成分の多くはキューティクルに作用するため、キューティクルが消失した重度ダメージ毛への効果は限定的です。そのため、重度ダメージ毛にも効果があり、かつ、毛先だけでなく髪全体に対して使える新たなケア技術が必要と考えました。
どこを触ってもなめらかに!毛髪表面を均一に覆う新しいアプローチの技術を開発
重度ダメージ毛も健康な毛髪と同じように手触りを良くするため、潤滑性の膜(ヴェール)でキューティクルのように毛髪の表面を覆う新しい技術を考案しました。
様々な状態の毛髪の表面でも吸着できる新しいケア成分を選定。次に、その成分の分散状態をコントロールする技術を確立しました。一般的なケア成分(シリコーンなどの潤滑成分)は大きな分子なので、均一に吸着することができません。そのため、今回は小さい分子を分散した状態で髪に吸着するようにコントロールし、毛髪上では分子同士がネットワークを形成することで膜に変化する技術を確立しました(図2)。この技術によって、膜が髪全体を均一に覆うように吸着するため、擦れや水などにも強く、長時間なめらかさを持続することが可能となります。重度ダメージ毛でさえも、健康的な髪と同じレベルの指どおり
健康な毛髪は指どおりがよい一方、ダメージがある毛髪は表面の摩擦抵抗が大きいため絡まりが発生し、指やクシのとおりが悪くなります。髪の指どおり・クシどおりの良さを示すコーミングフォース測定を行なった結果、新しい技術で処理した毛髪はダメージ程度によらず摩擦が低下し、健康な毛髪と同程度となりました。これは、健康な毛髪と同じくらい指どおりが良いことを表しており、さまざまなダメージの毛髪が混在していたとしても、髪全体の指どおり・毛流れを改善できたと言えます。
いや〜すごいですね。
最近のヘアカラーの悩みですよね。
地毛戻しカラーもそうですが、それ以外でも。
特にブリーチデザインカラーをしている場合。
ハイライト・グラデーション・バレイヤージュなど。
明らかにダメージレベルが変わってきますからね。
楽しみですね。
では。