お客様から聞かれるシリーズです。
今回はこちら。
確かに、言われてみるとそんな説明をした記憶がありません。
実はヘアカラーの塗る順番は2通りの方法がある
基本的にはほぼ2通りの塗る順番があります。
前から塗るのか、後ろから塗るのか
基本はこの2通りです。
※例外として、毛先から塗る場合もあります。
カラー剤や化学反応で染まりますので、塗った場所から染まり始めます。
一番最初に塗ったところと、一番最後に塗ったところでは染まる早さが違います。
※同じ量を塗る場合。
もちろん、塗る順番は適当に決めているわけではありません。
理由があります。
ヘアカラーを後ろから塗る場合は?
ファッションカラーやおしゃれ染めと呼ばれるもので、髪を明るくする場合は後ろから塗っていきます。
これは頭を上から見た図だと思ってください。
この赤い部分、襟足から塗っていくのが良くあるパターンですね。
基本的には、髪を明るくする場合は襟足から塗っていきます。
理由は、襟足が明るくなりづらいから
襟足は髪が太く硬い染まりづらいからです。
もしも逆に前から塗ってくと、前がすごく明るくなり、後ろ、襟足があまり明るくなりません。
ヘアカラーを前から塗る場合は?
もう一つの方法、前から塗る時。
基本的には、髪を暗くする(トーンダウン)、白髪を染める場合は前から塗っていきます。
さっきの図で言うところのここですね。
前から塗る理由は、一番自分から見える場所だからです。
後ろよりも前の方が明るくなりやすく、
髪の内側よりも表面の方が紫外線などのダメージで明るくなっています。
なので、髪を暗くする場合は、一番先に染めることでしっかりと髪を暗くすることが出来ます。
逆に後ろから塗ってしまうと、前があまり暗くならず、後ろのほうが暗くなります。
白髪染めの場合に似たような感じで、
一番しっかりと染まって欲しい顔周り、前の表面の部分からカラー剤を塗ることで、しっかりと白髪を染めていきます。
白髪染めの場合は、地毛よりも明るくする場合でも前から塗ることが多いです。
なによりしっかり白髪が染まってほしいですからね。
もちろん、今回書いた塗り方はマニュアルやセオリーと言ったものですので、ケースバイケースで塗る順番などは変わっていきます。
特にセルフカラーの色ムラを直す時などは、染料の残っている部分から塗っていくため、時によって全然違う順番で塗っていきます。
あ、ちなみに今回塗る順番を書いていますが
セルフカラーをオススメしているわけではありませんので、ご了承下さい。
ではでは〜。